NHKの大河ドラマ(99/11/28)


今日の大河ドラマで、ついに赤穂浪士が吉良屋敷に討ち入りしましたね。
今年はほとんど大河ドラマなんか見ていないんですが、それでも今日討ち入りか、と思うとついついテレビを見てしまいます。吉良役というと私など伊丹十三を思い出します。
実は、私は大河ドラマが好きで小学3年の頃から、ほとんど欠かさず見ていました。大学に行って一人暮らしするようになってからは、ものによっては見なかったりしましたが、高校時代まではほとんど毎週欠かさず見てました。なぜか家族じゅう大河ドラマが好きで毎晩日曜夜に大河ドラマを見るのが習慣になっていたのです。
私が見始めたのは、「風と雲と虹と」からで、歴史の教科書には単なる反乱として一行程度しか書かれていないような出来事なのに、1年かけてじっくり物語が進行し、そして何より歴史上の人物が実際に生きた人間として感じられることになんだかとても感動したのです。今思えば、平将門と藤原純友が知り合いだったとか、誤解を招くようなフィクションもありますが、だんだん毎年の大河ドラマの中でそれぞれの脚本が史実に沿いながらもどのような面白いフィクションを入れるか、というのも興味を感じるようになったと思います。
題材はやっぱり戦国時代か明治維新か忠臣蔵がほとんどを占めるようですね。
やっぱり、織田信長とか豊臣秀吉とかが出てくる方が一般受けするのでしょうが、あまのじゃくな私は「草燃える」の源氏と北条氏の確執とか好きだったし、最近だと「花の乱」なんか好きでしたね。「独眼竜政宗」はちょうど仙台に暮らしていたときだったので、よく見ました。「武田信玄」も山梨出身な私は割と見ていたと思います。「獅子の時代」とか「山河燃ゆ」のような近代ものはやっぱりあんまり好きじゃなかったです。江戸時代物は「吉宗」は面白かった。
最近は、今回の「元禄繚乱」にしろ「毛利元就」にしろ、ちょっと主人公に迫力が無く、女々しささえ感じてしまうのがちょっと好きではないです。そういった人間的な弱さとかで共感を得ようとする脚本家の意図は分かるんだけど、例えば戦国武将が「わしもそなたのことが大好きじゃ。死ぬまで離さないぞ。」なんて台詞を吐いたら、そんなこというわけないだろー、とか突っ込みたくなります。
「秀吉」はかなり視聴率は高かったようですが、なんだかただの元気馬鹿みたいであの能天気さには馴染めないものがありました。でも実際にはああいった、単純に人を元気にさせるような作りの方がやっぱり一般受けするのでしょう。私なら去年の徳川慶喜(もっくんがおおはまりだった)とか「花の乱」とかは、映像の作り方がカメラアングルとか画像の暗さにいろいろ工夫があって、脚本などもかなり怪しげになっていて、とても好きだったのです。ところが、その二つとも視聴率はかなり低かったとか。(-_-;)

大河ドラマというと、毎年有名作曲家が音楽を担当します。
そのテーマソングを聞くのも年初には結構楽しみだったりします。
池辺晋一郎とか良く出てきますが、ほんとにいい曲書くよなあ、と感心してます。ものすごく器用な作曲家だと思います。そのわりには、あんまり有名な合唱曲はないですけど^^;。三枝成彰もなかなか渋い音楽を作りますね。
私が見始めたよりもっと以前になると、武満徹とか三善晃とか間宮芳生などそうそうたる人が音楽を担当していたようです。
実は、この文はNHK大河ドラマ主題曲集のCDの解説書を見ながら書いていることを最後にお知らせしておきましょう。


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