合唱祭は疲れる(01/9/24)


昨日、浜松市民合唱祭がアクトシティ浜松中ホールで開催されました。
一地方の合唱祭の様子など超ローカルな話題ではありますが、きっとどこも同じ感じだろうなとも思いますので、皆さんの周りを思い浮かべながら読んでいただけると幸いです。
浜松の合唱界の特徴は掛け持ちの多さです。もちろん、掛け持ちといっても実際には一部の(私のような)マニアの人たちではありますが、このおかげでリハーサルと本番の予定がどうやっても組めない、という状況が起きます。それで、今回は全体をA、B、Cと三つのブロックに分け、本番直前にリハを行わず前のブロックのときにまとめてリハをしてしまい、そのブロックの間は全員客席で演奏を聞き、自分の番になったら客席から舞台に上がるというやり方で行いました。ということは、必然的に掛け持ちをする人が多い団体が特定のブロックに集中することになります。
特に今回、ゲスト講師として木下牧子先生を招き、先生による公開レッスンを行ったのですが、そのためウチ(浜松グリーングラスエコー+VOX POPULI)と浜松合唱団は自分達のステージと公開レッスンで2回も舞台に上がることになり、ついに4団体6ステージ参加というツワモノまで現われました(ここからリンクしているO石さん)。ちなみに、私は4団体5ステージということで人のことは言えませんけども。
何しろ近場で音響の良いアクトシティで歌えるというので、市内の合唱団のどこにとってもこの企画はおいしいのです。それぞれの団体の活動にとってもこういったステージは良いアクセントとなりますし、弱小合唱団にとってはほとんど唯一の発表の場とも言えるでしょう。
ちなみに、私が出た5ステージの内訳を書いておきましょう。今回、浜松グリーングラスエコーとVOX POPULIの合同で、間宮芳生のインベンションより、そして木下牧子先生の公開レッスンでは「秋風」(ちなみにこれは指揮)、ムジカチェレステでビクトリアのモテット、ヤマハ室内合唱団でブストのモテット、そしてバッハ研究会でヨハネ受難曲の冒頭曲、ということでジャンルも編成もバラバラです。はたから見ると呆れかえられそうですが、私の関わるどの団体も出るんだから仕方がありません。
そんなわけで、一日終わるとかなり疲れます。そのあと飲みに行って、酒が回ってからはフラフラしてそのままずっと店で寝ていたのでした。私もですが、昨日一日合唱祭を切り盛りした実行委員の方々も大変だったことと思います(同じく掛け持ちしてますしね)。皆さん、どうもお疲れ様でした。

よく考えると、この掛け持ちに関しては、浜松という土地柄も関係しているかもしれません。浜松がある程度の都市でもあり、また周りの大きな都市からはちょっとした距離がありますから、どうしても浜松という枠の中で合唱を楽しむ以外に方法がありません。それでいて、地元有力指揮者を中心にした(実力派)合唱団という団体があまりなく、従って団の縛りもそれほどなく、好き者が好き者を集めて楽しんでいるような少人数団体が散在することになるのです。各人のレベルの割には、団体のレベルが上がらないのもそんな風土のためかもしれませんが、それはそれで楽しいのなら良いのかもしれないですね。


inserted by FC2 system