ダーマ&グレッグ(00/5/14)


妻が好きで良く見ているテレビ番組は、NHKでやっている「ビバリーヒルズ青春白書」というアメリカの青春(トレンディ?)ドラマ。
見れない時はビデオにとったりするくらい執着しているので、ついつい私も見てしまい、最近は登場人物がようやく識別できるくらいになりました。このドラマ、日本の感覚からすればかなりの長寿番組で、最初の頃は登場人物が高校生だったのですが、今では社会人となって活躍するまで続いています。誰が主人公というわけでなく、様々な出来事や事件がパラレルに進行し、話はテンポ良く進んでいきます。日本のドラマに比べれば人物の描き方にはリアリティがあるのですが、そこはやっぱり若者向けの青春ドラマ、よくもまあ毎週のようにいろいろな事件が起きるよなあ、と突っ込みを入れながら見ています(いやなやつ)。もちろん日本語吹き替えですが。

さて、チャンネルを変えずにそのままテレビを見ていると(土曜日の夜)、同じアメリカのテレビ番組で「ダーマ&グレッグ」という30分ほどの番組が始まります。これは、ダーマとグレッグという新婚カップルが巻き起こす騒動を描いたコメディータッチのドラマ。よくある、バックで観客の笑いが入るやつですね。最初は惰性でそのまま見ていたのですが、なんだか面白くて、ついつい声を出して笑ってしまう。そうこうしているうちに、最近は毎週楽しみに見るようになってしまいました。
この番組、もちろん新婚の二人が主人公ですが、特に女性のダーマの暴走ぶりが無茶苦茶で面白い。基本的な登場人物はこの新婚カップルと双方の両親で、グレッグのほうが比較的ハイソな雰囲気の家庭で両親ともいつも身なりはしっかりしています。ダーマ側は両親とも一般の常識を超えた変な人。どうも父親は狂信的なエコロジー論者なのだけど、かなり頭のほうは弱そう。
話はどちらかというと、ダーマ、そしてその両親に、グレッグやその両親がかき回され翻弄される感じで進みますが、結局はその素朴で罪のない彼らと和解しながら一件落着するっていうようなパターンになります。また、かなり下ネタが多く、あまりにあっけらかんとセックス談義するダーマ一家にグレッグ一家が言葉を失うシーンもいくたびか。
このダーマが何故おかしいかというと、その行動や発言が世間常識からかなり外れているのにも関わらず、周りを説得するその屁理屈が非常に歯切れが良いからです。全く天才的な屁理屈論者で、言葉の理屈で人を動かすのを良しとする欧米的価値観が逆手に取られているわけですね(製作者側はそんなふうには思ってないでしょうけど)。
そんなわけで、もし興味があったらこの番組を見てバカ笑いでもしてみてください。


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