「長谷部雅彦合唱曲集」出版!(00/4/11)


ついに念願の楽譜出版の夢がかないました。
今回出版された楽譜は、「わらははわらべ」「続・わらははわらべ」の二つの組曲で、いずれも VOX POPULI で数年前に演奏したものです。この時の演奏テープと楽譜にサニーサイドミュージックの細井さんが興味を示してもらえたところから今回の出版ということになりました。
その他の演奏機会としては、Niftyのオフ会でこのうちの一曲を演奏したこともありました。あれは95年だからもう5年も前のことですね。それからとある小さな合唱団で演奏したい、というメールがあり、楽譜を送ったこともあります。いろいろな人に勝手に送りつけた、ということもありましたね^^;;。 結構自分としては気に入っている曲で、程よい難しさとポピュラリティが一般の合唱人にもとっつきやすく感じてくれるのではないか、と期待しているところです。

これまで出版は私の一つの大きな目標でした。もちろん、作曲コンクールで賞を取ることも作曲家としてのステータスを高める有用な方法ですが、私にとっては出版のほうがより大きな意味を持っていました。実際の話、作曲コンクールで入選しても、その曲がその後歌われるかと言えば実態はかなり寂しいものでしょう。その中でも、朝日作曲賞は課題曲になる、というある程度の演奏頻度が保証される賞でもあるのですが、それにしてもこれまで賞を取った曲が果たして今でも合唱団に愛唱されているとは言い難い。神奈川のコンクールの場合は、佳作だと演奏もされずただ賞状をもらっただけでした。上位入賞した曲も、多分演奏は表彰のとき一回だけというのがほとんどじゃないでしょうか。
もちろんコンクールというからには、作曲技術を競わなければいけないわけで、その曲が直ちに多くの合唱団に演奏されるものとは思いません。しかし、作曲するものにとっては少しでも多くの人に歌われる曲を書きたいですし、自分が一番書きたかったものが多くの人に評価され、賞賛されることが何より嬉しいはずです。
そのためには、マスマーケットに自分の楽譜が流通されることにより、一般消費者の目に触れることがまず必要だと思います。何の権威とも関係ない裸の楽譜が、私と関係ない他人の目に触れ、何の先入観もなしにその曲を鑑賞してもらう。これこそ本当の自分の曲の魅力が試される唯一の方法でしょう。
何はともあれ、ついに出版までこぎつけました。あとは、自分の曲の評価を市場に委ねるしかありません。まずは皆さん、楽譜屋に行って手にとって見てくださいね。


とりあえず楽譜の外観と、中身を紹介いたします。

タイトル:長谷部雅彦合唱曲集 Vol.1 わらははわらべ
作曲者:長谷部 雅彦
作詩者:矢川 澄子
出版社:サニーサイドミュージック
価格:1300円
声部:SATB div.
伴奏:ア・カペラ


収録曲:
混声合唱組曲「わらははわらべ」
  ほぅほぅほぅたるこい
  あがり目さがり目
  はないちもんめ
  雪やこんこ
  おみやげ三つ
  さよなら三角


混声合唱組曲「続・わらははわらべ」
  おおさむこさむ
  おどろきもものき
  かえろかえろ
  うさぎうさぎ
  ひらいたひらいた


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