古内東子のバックコーラス(00/3/12)


合唱をやっているといろいろ頼まれ仕事みたいなのが入ったりします。
大学の時は、MTRクラブの項でも書いた某社歌のレコーディングとか、大学の行事で借り出されたりしたこともありました(医学部の慰霊祭とか)。最近は団単位のお座敷みたいのもありましたし、小オーケストラに合唱をつけたいという話で呼ばれたこともありました。しかし、全く毛色の違うジャンルのものに参加することは実はそれほど多くないかもしれません。
今回、O石氏から市内の若い?合唱愛好家に向けて、古内東子のコンサートで歌わないかという話があり、実は昨日そのコンサートに出演してきたところです。正直言うと、古内東子など一度も曲を聴いたことはなかったんですが、なんだか面白そうだったので参加することにしたのです。しかし、古内東子も良く知らずに参加したのは私ぐらいだったかもしれません。最近はすっかりポピュラーに疎くなってしまいましたが、こうやってオジサン扱いされていくものなんだなあ(実感-_-;)。
バックコーラスといっても何曲も歌うわけでなく、アンコールの1曲だけ。それも2コーラス歌った後のサビの繰り返しを2回分。正味2分弱でしょうか。歌う場所もバンドの後ろ側で狭いひな壇に30人弱の合唱隊が詰め込まれ、出入りを隠すために薄い透明の黒幕の裏側に配置されました。黒幕といっても照明が照らされれば見える仕組みになっているわけですが、やっぱりこういうコンサートって雰囲気作りが重要なので、サビで盛り上がっているところに合唱隊の声が入りはじめ、だんだんにライトが照らされたらそこで合唱隊が歌っていた、というような演出がやっぱりそれっぽい感じにさせるのでしょうね。話があった最初のうちは、振りが入るのではという憶測もありましたが、やはり素人にそこまで要求しないだろうな、と出演した後に実感。
集まったメンバーは市内の様々な合唱団から参加しており、O石氏の顔の広さに感服しましたが、それにもましてやはり古内東子の後ろで歌えるなんて、というミーハー魂が大きなモチベーションになったことは想像に難くありません。実際、ノーギャラでしたし(言っちゃっていいのかしら^^;)興味がなければ参加する必要は全くなかったわけです。
個人的に言えば、ポピュラーのコンサートツアーの舞台裏を見れたのはちょっと面白かったですね。何が面白かったか、具体的に問われると困るんですが、少ない人数で非常に効率よく作業を進めている点とか、若いスタッフほど先輩にこき使われていたりとか(その先輩だって多分30もいってないと思うけど)、部外の人に対しての礼儀のよさ(というか、これは会社でも思うのですが、ミュージシャンとかその周辺にいるいわゆる業界の人たちって妙に外向的で、礼儀正しいのです。こういう業界ノリって実は技術屋とは対極的にある世界だなと感じたりもしますが)、といったところでしょうか。
それにしても、たかだか2分の演奏のために、その日午後1時に集まって本番の夜9時頃までの拘束。外に出たりもしたけど、結局1日これで費やしてしまったのはなんだかもったいない気もしてしまいました。本当はもっとやりたいこと、やらなくてはいけないことがいっぱいあるんですが。



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