コンクール関東大会に参加(99/10/12)


10月10日に水戸で行われた合唱コンクールの関東大会に参加してきました。
私の出場団体は職場の部のYAMAHA Chamber Choirです。(プロフィールに某楽器メーカなどと書いてあるのに、思いっきり職場がばれますねえ)
関東大会は日立工場が何十年も連続して関東代表として全国大会に行っており、 この巨人を破らない限り全国へは行けないわけですが、職場の部ではA、Bグル ープが分かれておらず、男声13名の我が合唱団では今のところ全く相手になっていないのが正直なところ。残念ながら審査結果も5人全員が日立に1位をつけました。
淡い期待を持ちながら、これからも頑張るしかありません。

それにしても、自分の利害を抜きにして思うのは、職場の部なんて意味あるんで しょうかね。まあ、この部があるために県大会がスルーで関東まで来れるわけですが、別に会社から援助を受けているわけではないので、実体は一般団体となんら変わりません(練習は社内でやってますが)。本来音楽的な差で部門を分けるべきだと思います。

せっかくですから、関東大会であったこと、思ったことなど。
●今回の開催場所は臨界事故の近くの水戸。
今回も二団体が参加を見合わせるなど事故の余波がこんなところにも。
閉会式での朝日新聞社水戸支局長のコメント。
「茨城はもう大丈夫だよ、とみんなに伝えてください。」
●残念ながら「だるまさん」は一団体も聞けず。やはり全国までお預けか。F4はJuriが選択。会場のせいか、それほどステレオ効果があったように思えない。もちろん、演奏者のせいじゃないだろうけど。
●かなりの団体がアカペラ指向になってきたが、邦人曲のほとんどはピアノ伴奏付きの(その日審査員だった)某S氏の曲ばかりだった。邦人でコンクールにもって来れるようなアカペラ作品はまだ少ないと思う。今あるものは難しすぎるか、簡単すぎる。某S氏の流行は、作品がどうのこうのでなくて、コンクールというシステムが持つ一つの矛盾の現われじゃあないかな、なんて思いました。
●一般Bで出てきた大人数のママさんコーラス。見た目も自由曲の選択もいかにもママさん、という感じだったが、大人数を感じさせない音のまとまりと、日本語をしっかり伝える姿勢が良く伝わってきて驚く。事実、1位をつけた審査員もいた。多くの団体が流行りの難曲を死に物狂いで演奏している雰囲気があるなか、とても新鮮に感じられた。
●一般Aの「いっちゃってる」団体は手がつけられない。もはやプロの領域。だからこそ、技術だけでなく音楽の叙情の領域で感動させて欲しかった。
●静岡県勢はフラウエンコールが銀賞をもらって健闘したほかは惨敗。
●久しぶりに齋藤先生に会い(所沢メンネルコールを指揮)、いろいろ話が出来て良かった。

コンクールは結局相対評価であり、他の団体がどんな曲を選び、どんな演奏をしたかで、同じ演奏も評価が変わっていくというようなことを考えていました。
例えば、県大会ではめったに演奏されないような難曲をこなすと、それで県大会では評価されるかもしれないけど、地区大会に来るとその難曲さえ色あせてしまい、選曲に対するアドバンテージが無くなってしまいます。 あるいは、荒削りでも個性ある団体のほうが、きれいにそつなくこなしているより評価がいいかも。
ただし、この話はあくまで順位の中盤あたりの話で、結局全国大会に行けるのはやはり音色にしろ、ハーモニーにしろ荒削りではだめなんでしょうけどね。



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