関東大会という名の帰省(03/10/6)


毎年、この季節と言えば合唱コンクール関東大会の話題。
私は職場の部で毎年、関東大会に参加していますが、今年は非常に厳しい年となってしまいました。
もともと技術屋が多いウチの団は、これまでもなかなか練習にも人が集まらず、苦しい状態であったのは確かですが、今年になってさらに拍車がかかってしまいました。家庭や仕事の事情で練習からだんだん人が離れるのは止むを得ないとはいえ残念なことです。
創団以来の指揮者もついに脱落してしまい、今年は私が指揮をすることになり、また参加者も団員9名というさらに小粒な団体になってしまいました。恐らく関東大会の全団体の中で最低人数だったのではないでしょうか。(今年から最低人数の規定が8人になったのですが、何もそれに合わせて小さくならなくたって・・・)
まあ、そんなわけで、結果は推してはかるべしなんですが、これだけの人数で良くここまでやれたとは思っています。いちおう、参加団体の中で、ぶっちぎりの最下位というわけではありませんでしたし。

今年は甲府での開催ということで、私にとって帰省も兼ねることになりました。みんなはホテルに泊まりましたが、私だけ実家に一晩泊まりました。ちなみに前日の練習は、親に頼んで実家の町内にある公会堂を借りたりしたので、少しはお役に立てたかもしれません。

さて、例年、一般の部の演奏などの感想などを書いたりしますが、ゆっくり昼食を食べたりしたので、今年一般Aのほうはあんまり聞いてませんでした。今年はいつもの有力団体もいないので、あんまりきちんと聞こうと思わなかったのも事実。まあ、それでもちょっとは思ったことを書いてみましょう。
プログラムを見て、まず思ったのは、全体に合唱団の人数が少なくなったこと。例えば、一般Aでも10人台の合唱団はざら。一般Bもほとんどが30,40人くらい。一頃より、確実に合唱団の人数が少なくなっているように感じます。一般Bでは、33人の団体も何団体かあり、むしろ戦略的な意図さえ感じてしまいます。以前より一般AとBの境目をもっと小さい数字に変えて欲しいと思っていたので、この傾向はその考えを裏付けることにもなりますね。

そういえば、今回の課題曲のG3の「水汲み」って、私が大学のときの合唱団では愛唱曲扱いで良く歌っていたのですが、そういう想い出もあって個人的にとても好きな曲です。昔歌っていたころは、あんまりきっちりと曲作りすることもなかったのですが、さすがに課題曲となると練りに練って作られてきて、自分も驚くような(それでいて後で考えると納得のいく)表現が結構あって、とても面白く感じました。
特に「水を汲んで、砂へかけて」というフレーズの扱いは、いろいろな工夫の余地があります。昔は、叙情的に歌ったような思い出がありますが、関東大会では逆にマルカート気味に歌う団体もありました。確かに、自然の情景の中にある、労働を思わせる詩句であり、こちらの表現の方がより詩が描写する情景の雰囲気をよく表しているようにも感じます。

個人的には、一般Bの神奈川代表、合唱団たまとも(多摩高校のOB?)、コール・キリエの演奏が好きでした。特に「たまとも」は見た目からは想像できない厚みのある声が飛び出してびっくり。声部の多い曲を選んだのがちょっと災いしたかも。

甲府でもいろいろな方とお会いでき、楽しい時間が過ごせました。
行き帰りは車に乗り合わせで、私はずっと運転。ちょっと無理がたたったか、今日は朝から腰が痛いです。情けない・・・


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