さようなら、シトロエン(03/8/9)


私の愛車シトロエンZXをついに手放すことにしました。
本当は10年以上は乗りたかったのだけど、ここ2ヶ月ほどで4回くらい連続して故障して、さすがにもう修理費を出すのは勘弁して欲しかったのでやむなく乗り換えることにしたのです。右折レーンで突然エンジンが止まったときは、冷や汗モノ。アイドリングになるとエンジンが止まるので、アクセルを踏みながらエンジンをかけ、アクセルを踏みっぱなしで家まで帰ってきたときは、さすがにもう乗り続ける気が無くなりました。
この車、94年に買って、11月の9年目車検を目の前にしていました。(そういえば、車を買った頃に、「フランスの核実験に反対してハセベさんの車をボコボコにしましょう」なんていう不届きな奴もいましたっけ。私が車を買ったのはそんな頃です。)

まあ、おフランス車なので、それなりの故障は覚悟していましたが、それでも9年間良く走ってくれたものです。とはいえ、やはり結構修理には出しましたね。
外車の場合、何がつらいって、何にしてもお金がかかることです。修理費でも部品代はどうしても国産車より高いし、当然車両保険代も高い(一人で乗っていた頃は車両保険なんてかけなかったけど、妻がメインで乗るようになってからかけるようにしたのです^^;)。それに何といっても、この車、ガス代が馬鹿になりません。ハイオク仕様で、しかも燃費が街中だとリッター7kmを切ります。エンジンは1800だけど、ちょっとこの燃費は悪すぎです。
ワイパーのゴムを取り替えようと思っても、国産なら数百円でカー用品店で買えますが、シトロエンの場合ワイパーの先を全部取り替えなくてはならず、4000円くらいかかりましたっけ。
しかも、買ったときから多少の下取りは期待していたのですが、世の中そんなに甘くはなく、9年乗ったシトロエンは廃車するしかないようです。

などと文句は言っても、とてもこの車気に入っていました。
やはりそれなりに高い買い物ですから、自分がいかに気に入って乗っているかって大事だと思います。率直に言えば、持っていることに満足感を感じることができる車でした。

下に、私の愛車の在りし日の雄姿をお見せしましょう。





ちなみにシトロエン社は、アンドレ・シトロエンによって創業されましたが、このアンドレ・シトロエンは作曲家ラヴェルとも交友があったようです。シトロエンはギャンブルが好きだったのですが、シトロエン夫人に頼まれて、ラヴェルがシトロエンにギャンブルを止めるよう忠告したのだとか。
シトロエンはラヴェルにこんなことを言ったそうです。
「もちろん、機械を作ったりするのは私にとって朝飯前だよ。それにひきかえギャンブルというのは、どうしてこうも神秘的なんだろうね。何が起こるかわからない・・・」
シトロエンは機械のことを何でも知っていて、社内の下っ端の作業員を含めてあらゆる人が敬意を表していたと言われていますが、噂によるとギャンブルで大損してしまい自殺してしまったようです。しかし、こういう身の崩し方もフランス的なのかもしれません・・・


ちなみに、次の車は日産プリメーラワゴンにしました。納車はもう2週間ほどかかりそうです。


inserted by FC2 system