多重録音プロジェクト始動(01/2/10)


昨年の終りで紹介していた活動ですが、2つとも結構進行しつつあります。今回はまず、多重録音のほうのお話をしましょう。
多重録音といえばMTR(マルチトラックレコーダー)という機材。今ではMTRという言葉は使わないようですが、あえてこの言葉を使わさせていただきます。
まずは、多重録音をするためにはこのMTRを買うことから全てが始まります。しかし、最近はパソコンの上で何でも出来るようになっていて、ある程度の機能の豊富なシーケンサーならたいてい録音された波形を扱えるようになっています。つまりMTRを買わなくても、高価なシーケンサーを買えば、パソコン一台で多重録音が出来るのです。録音した音は全てハードディスク上に記録されます。
特に1年前パソコンを買ったとき、オーディオ環境も充実させたので(CD-Rに焼いたりするため)、この選択肢もそれなりに魅力的なものだったのですが、いくつかの理由でそれはやめました。
最も基本的な理由はパソコンの不安定さ。波形を扱えるシーケンサーなんて、かなりヘビーなソフトという感じがするし、すでにいろんなソフトをインストールしていて、それらとうまく共存できるかなんとなく不安を感じます。パソコンになにか問題が起きたら、ホームページ作成からメール受信から、その他のいろんな仕事が全部被害を被ってしまうわけで、これは結構いたいです。取り越し苦労かもしれないけど、買った後設定とかも大変そうだし、やっぱり食指が動きませんでした。
もう一つの理由は、MTRだと持ち運びが出来るけど、パソコンは持ち歩けないということです。今音楽を録音するときは、録音機能付きのポータブルDAT,MDプレイヤーなどを使っていますが、少し真面目に録音しようと思ったら、このMTRを使うという手があります。別にMTRは音がよく取れるとかそういうわけではないのですが、録音した音にこっそりエフェクトがかけられるというのが魅力。あとでリバーブをかけて演奏をきれいに仕上げることも可能なワケです。

まあ、そんなことで結局私が買ったのはKORGのD12というMTR。
名前の通り、最大12トラックの再生が可能。録音媒体はもちろんハードディスク。昔のカセットテープだった時代のMTRとは違って、あっけないほどの本体の軽さ。これなら持ち運びもOKです。
先ほども書きましたが、昔のMTRにない最大の利点はエフェクトが入っているということです。エフェクトはインサーションタイプとマスタータイプ、そしてファイナライズと呼ばれる3段階のエフェクトがあり、全部で200種類近くのプリセットが入っています。インサーションタイプは録音時にかけることもできるし、MIX時に再生しているトラックにかけることもできます。まずは、マイクをつなげてこのエフェクトを一通りかけて聴くだけでも楽しめました。
しかし、カセットMTRのようなメカ的な操作の面白さはあんまりなく、全て画面上でパラメータを呼び出し、本体のエンコーダで設定するというインタフェース。KORG曰く、直感的でわかりやすいインタフェース、だそうですが、もうちょっと何とかできるよな、というのが率直な印象です。まあそれはともかく、おかげで随分多機能で、使い方を一通り覚えるだけでも一苦労です。

このMTRでまず誰と何をやるかというと...
とりあえず演奏者は私と妻の二人。これで混声のパート全てをカバーするつもりですが、私が歌うテナーが最大のネックとなるでしょう。あとで聞くのも恥ずかしいですが。
曲はとりあえずはトライトーンの楽譜からいくつか。それから、これまで歌った合唱曲で気に入ったものを、アカペラ用にアレンジして録音しようかなと考えています。バッハの曲でいくつか候補がありますので。
録音して、これなら人に聞かせられると思ったらホームページ上で公開する可能性もありますが、あまりに下手だったらこの話題自体もうしなくなったりして・・・


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