ゆくとし くるとし2000 (00/12/24)


さて、Y2Kから始まったミレニアムイヤーの今年、皆様はいかが過ごされたでしょうか。
私は昨年に比べるとそれほど大きな出来事もなかったわけですが、今年はやっぱり自分の作品を出版できたことが大きな出来事でした。長らく作曲をしていて、出版は自分の一つの目標でしたから、ようやくここまでたどり着けたという感じです。もちろん、これからが新たなスタートということで、よりプライドを持って創作活動を続けていきたいと思います。
自分の関わる合唱団としては、いずれも小人数で、不景気のせいかなかなか人数も集まらず、少し低迷気味な感じです。こちらのほうは、来年以降もう少し盛り上がっていきたいところです。とはいえ、自分一人の力ではどうにもならない部分もあり、地方都市で合唱を続けるつらさというものをひしひし感じています。

世間での大きなニュースとしては、少年犯罪、シドニーオリンピック、政局の混乱といったところになるのでしょうか。
オリンピックは談話でも全く触れていなかったのですが、実際のところあんまり興味はありませんでした。もちろん、日本選手が活躍したことは我々にも大きな夢を与えてくれたことと思いますが、オリンピックが終ってからの高橋選手、田村選手への報道の加熱などなんか興ざめしてしまうこともあり、結局は商業主義が全てに優先されてしまうことをあらためて感じます。
ちょっと話がそれますが、今、世間というのは夢に飢えていて、「夢をかなえた人」という言わば成功者にあやかりたいという気持ちがあまりに強いのです。もっと多様な成功者、あるいは夢を追って生きている人にフォーカスすべきなのに、全てのメディアが同じような人達を追い、飽きられればパタッと報道が無くなってしまうという、サクセスモデルそのものの消費が起こっています。社会全体がそのような一発狙い的な成功しか追わないようになってしまい、マクロ的な視点でいろいろな活動をすることが難しくなってきています。そしてそれは結果的に、夢をかなえること、そのものの価値が下落していくことにつながるような気がしています。
だからせめて私は、そのような一発屋的な夢のかなえかたはしたくない、と思います。それはつまり、一攫千金を狙ったアイデア勝負とかわずかなタイミング差による大きな利益とか、そういうものに惑わされず、誰にも真似できないような自分自身の価値というものを高めるということです。そしてそのためには、やはり常に自分を磨きつづけるしかないのだろうな、と思ったりもするのです。

と随分でかいことを言った後で、来年以降ちょっと手を広げたいと思っている活動が二つほどあります。まだ、思っているだけなので、行動する前に断念する可能性もありますが、ちょっとだけ紹介。
その一、パームのソフト開発
何を好き好んで家に帰ってきてまで、プログラムするんだ、という話もあるし、ちょっと自分でも時間的には厳しいかなとは思いますが、汎用的なプラットホームで自分のプログラミングが通用するか試してみたいのです。
そのニ、多重録音
そもそも私の音楽活動の出発点であった多重録音ですが、最近はパーソナルレコーディング環境がかなり良くなっていて、また密かにやってみたいと思っています。もちろん、やりたいのはアカペラ。
念を押しますが、本当にやるかはわからないので「あれはどうなった?」なんて後で突っ込まないようにお願いします。^^;

さて、実は超ビッグなイベントが今度の年末年始にあります。
浜松バッハ研究会のドイツ演奏旅行です。実力のほうはまだまだ辛い部分があり、あとはかの地で高揚して我々自身が化けることを期待するのみです。もちろん、個人的にはいろいろなことを経験できる良いチャンスだと思いますので、この機会を自分のために多いに利用したいと思います。
そんなわけで、このページも2週間ほど更新出来ません。談話を毎週書く約束を初めて犯すことになりますが、その代わりそのあとの旅行記をご期待くださいね。それでは皆様、良いお年を!



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