英語習得を困難にする原因の考察その2(99/3/7)


前々回、英語では目的語と動詞が逆だという話をしましたが、いろいろ考えてみると、他にも逆なことが結構ありますね。
例えば、ホームページで最終更新日を書くとき、英語風なら 7th March, 1999 というようになりますが、日本なら 99.3.7 のほうがわかりやすい。これが数字だけだと、例えば 3.7 と書くと、日本人なら3月7日だと思うし、アメリカ人なら7月3日だと思ってしまうわけです。何気なく日付を書いて伝えようとすると、大変な間違いを起こしてしまうことにもなりかねません。よく見てみたら、私のページも両方の表記が混在してたりする。
あと順序が逆で思い付くのが、住所です。町の名前、市の名前、県・州の名前の順序が逆になりますね。外国と最初に接するときの一番大きなカルチャーショックってこの住所表記じゃないでしょうか。ただ、一回知ってしまえばこれはそんなに難しいものじゃないですけど。
日付、住所を通して言えるのは、英語の場合、小さい単位から大きな単位へ、日本語の場合、大きな単位から小さな単位へ、という流れの違いがあるようです。これにより両者の文化の違いなど論ずるのもまた面白そうです。

細かいことで順序が逆なことをいくつか。
今思い付くのは、ほとんど数字ネタですね。例えば「バスで5分」を英語で言えば「5 minutes by bus」となるでしょうから、これも逆になる例。同じように、○○あたり△△、という表現は、英語なら△△のほうが先に来るはずです。分数も分子と分母の順序が逆だと思います、多分。これらの場合、ベースとなる単位系があとにあって、具体的な量が先に来る、といったように一般化していうことも出来るのではないでしょうか。

順序が逆、についてはとりあえずおいといて、数字の話が出たので、この話にも少しふれておきます。
数字を覚えるのは、語学学習の基礎ですから、中学生でも英語で数字をそれなりにいうことは出来るでしょう。ところが、この数字、実際の会話の中ではなかなか頭の理解が追いつかないのです。あとでゆっくり反芻すればわかるのに、一瞬に数字が頭の中で思い付かないのですね。しかし、こればかりは慣れるしか対策はないようです。また、3桁くらいまで何とかなったとしても、その後の単位の区切り目が、日本語だと4桁おきなのに英語だと3桁おきとなり、かなりややこしい。まあ、ここまで大きな数字は一般的な会話ではあんまり使わないでしょうから別に問題はないんですけど、ニュースなどで数字を聞いた瞬間に思考が止まってしまうことがあるので、もちろん理解できるに越したことはありません。

ところで、土曜日に久しぶりに映画を見ました。ユーガットメール(英題:You've got mail)という映画です。インターネットでのチャットで知り合った男女が、メールの交換をしているうちにお互い憧れを持ちはじめた。ところがこの二人、実生活上ではビジネス上の敵味方であった、という設定です。アメリカンなユーモアに溢れてはいますが、メールの返事にわくわくしたり、初めて会うのにすごく緊張したり、と日本でもパソコン通信とかやっているとありそうな話だったので、結構笑えました。


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